喋らなくては… (・_・;)
3級も半ばを超えた頃になってくると、いいたい用件は何とか言えるようになりそれなりに用をたしてくるようになります。ただまだ「喋らなくては」という強迫観念に縛られがちです。
- オフィスでエレベーターに乗ろうとしたあなたは、同じくエレベーターを待っていた違う部署のアメリカ人のマネージャーに出会います。そんなに話をしたことはありませんが、お互い顔はよく知っている仲です。
- まだ3級のあなたはとっさに「何か喋らなくては」と思い、話題を探しますが適当なものが浮かんできません。一生懸命考えているのであなたの顔は「マジ」です。そうしてエレベーターが開き、乗り込む二人。「何階?」といおうと思い、which flo... いや、what... それとも where..なんて考えているうちに、そのアメリカ人は目的の階のボタンをポチッ。
- 相手はあなたの英語教師と違って自分からにこやかに話しかけてくるなんて事はありません。短くて長〜い無言の時間が無情に過ぎていきます。
- ちょっと大げさでしたけど、こんな気持ちになったことがありませんか?「喋らなければ」と思う強迫観念がそうさせます。でもよく考えてみましょう。
- まず第一に、絶対にあなたの普段喋る日本語より饒舌になることはありません。普段から日本語でも無口な人は、英語ではそれ以上無口で当たり前なのです。「しかし、英語は間を嫌う」なんて空を見つめていってみても、事実上無理な話です。
- 第二に、職場でたまたますれ違ったくらいの時に日本語でもそんなたいそうなことを話さない、ということ。単なる顔見知りの日本人にフルセンテンスを連ねて丁寧に会話をしますか?
- それほど饒舌でもないあなたはそんな状況では日本語でも多分、こんなものでは。そして会話としてはそれで充分なのも事実です。:
- 「よお。」
- 「どうも」
- 「どうですか?」
- 「ええ、まあ」
- 「相変わらず?」
- 「そうですねぇ」
- 「じゅあ、またね」
- 「は〜い、じゃ」
- 英語なら、さしずめ:
- Hey.
- Hi.
- How's it going?
- Well... OK, I guess.
- As usual, uh?
- Right.
- Okay. See you around.
- See you.
- 何を喋ろうかなどとマジで悩むより、こんなのが言えるようになっておく方がもっと役に立ちます。簡単そうですが、こういう問いかけ・受け答えが「反射的」に出てくるようになるのは2級を超えてからです。どういう口調でどんな表情でこの会話が進行するかが目に浮かぶようでないと反射的には出てきません。映画なんかをその目で意識して観てみてください。参考になりますよ。